動画 藤浪晋太郎選手のデッドボール集
藤浪 晋太郎
2016年シーズンより制球難を露呈するなど不調に陥り、2017年は特に右打者の内角への制球に苦しんで右打者に対して四死球を与えることが多く、一軍では右打者の頭部付近への死球をきっかけに乱闘騒ぎを引き起こした他、二軍でも頭部死球による危険球退場を経験した。この不調の原因として「イップスの発症である」とする声が複数挙がり、様々な憶測を呼んだ。スポーツ選手のイップス改善などに従事する阿部久美子は、藤浪がイップスであることを断言している。
これに対し、一部の野球解説者・評論家は藤浪の制球難をイップスと断定することに否定的な立場を示しており、阪神OBである江本孟紀は、2016年の時点で心の問題ではなく走り込み不足が要因であることを指摘していた他、桑田真澄は2018年3月に行った藤浪との対談で「藤浪くんに足りないのは技術力」と述べている。また、谷繁元信、落合博満、2019年秋季キャンプから臨時コーチとして藤浪を直接指導している山本昌なども、制球難の要因はメンタル面ではなくあくまで技術面の問題であると指摘している。
藤浪本人は自身の制球難について「技術的根拠がなくフィーリングだけでやってきた」ことが要因である可能性に自ら言及。前述の乱闘を引き起こした際には、試合中に捕手の梅野に対して「直球のリリースの感覚がないんです」と告白していたことを明かしている。2017年のシーズンオフに取り組んだ本格的な動作解析により、疲労の蓄積や筋肉量の増大などによって「体の使い方のズレ」が生じていることが判明。その結果、体を正しく操るための技術が不足していることが制球難の要因であると結論付けられるに至った。それ以降は各年のオフ期間を中心に、様々な科学的・理論的アプローチから身体機能を解析・分析し「安定して立ち返れる場所」、新たな「技術的根拠」の確立に取り組んでいる。また、ダルビッシュ有やクレイトン・カーショウらとの合同自主トレでは、大幅な肉体改造などにも取り組んだ。
出典元:引用 – Wikipedia